「POD最新市場動向メルマガ」第11号バックナンバーのご紹介!

2012-03-27

2012年1月17日発行の第11号のバックナンバーのご紹介。

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2012年1月17日発行 【第11号】
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◆ POD最新市場動向メルマガ
◆ ~ニュースの裏にある本質を読み解く~ 毎週火曜日発行

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こんにちは。バリューマシーンの宮本です。
遅ればせながら、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、2012年はdrupa yearとなります。
印刷業界にとってdrupaは旧来から特別な存在ですね。IGASを含めて国際印
刷機材展は4つありますが、その規模だけでなく出展内容についてもdrupaは
特別なものとなっています。

メーカー各社は、drupaをターゲットにして新製品、新技術の開発を行ってい
ると言われ、事実drupaにて新製品発表や参考出展を行い、その後の3年間
で商用機の発売を行うというサイクルはずっと変わっていません。
そのためdrupaは、その先の3年間の印刷業界の技術動向や市場動向を見
極めるための展示会だと言われているわけです。

今回はdrupa2012について、現在分かっている情報をお届けしましょう。

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【お知らせ】 drupa2012ツアーのご案内
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ついにバリューマシーン企画のdrupaツアーのご案内を開始いたしました。
詳細な内容、本ツアーのメリットにつきましては、次回メルマガ(特別号)にて
ご案内させていただきますが、パンフレット、申込書を弊社サイトに掲載いた
しました。→ https://www.value-machine.jp
内容、価格について、どこのツアーにも負けない自信がありますので、是非
ご覧いただき、ご検討くださいませ。

それでは本編に参りましょう。

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【第11回】 drupa2012概要情報(2012年1月)

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drupaの会場はドイツのメッセ・デュッセルドルフとなります。全19ホールを利用し、

出展総面積は170,000平方メートル、来場者数は、世界140ヶ国から40万人が見
込まれています。ちなみにこの規模を先日行われたIGASと比較してみると、出展
面積、来場社数ともに約6倍の規模になりますから、その大きさがお分かりになる
と思います。

またdrupaといえば、毎回そのニックネーム(呼び名)にも注目が集まります。
1995年はCTP Drupaと呼ばれ各社からCTPシステムが出展されました。2000年は
デジタル印刷機の商用機が勢ぞろいしたDigital drupaとして、2004年はデジタル
ワークフローが取り上げられたJDF drupaと呼ばれました。前回の2008年は、皆さ
んにもおなじみのInkjet drupaでしたね。

それでは今回はどうでしょうか。各国のアナリストの間では、再びInkjet drupaとな
るという意見が多いですね。一方で新たなものとしてはMedia drupaという名称も
挙がっています。それを反映してか、すでにスマートフォンを利用したアプリでの
情報発信が始まっています。

それでは現時点で公開されているホールマップから、出展情報などをまとめてみ
ましょう。ただし、まだ最終の情報ではありませんので、今後変わることがあること
をご理解ください。

まずはドイツ最大の印刷機メーカーであるハイデルベルグですね。同社はこれま
で1、2号館を借り切る最大の出展面積を誇ってきましたが、今回はその規模を縮
小し、1号館のみの利用になるようです。これはdrupaの歴史の中でも大変大きな
ニュースとなると思います。

また、当初4号館はヒューレット・パッカードが借り切るという噂がありましたが、実

際にはPitney BowesやGMG、Unibindなども名を連ねており、1社出展とはなってい
ません。ただし、4号館に出展する多くの企業はHPと提携しているメーカーが多い
ですから、HPグループとしてホールを1つ借り切っているような印象を受けますね。
それだけHPの力が大きくなってきているという見方もできるのではないでしょうか。

デジタル印刷系のメーカーでは、5号館にKodak、EFI、IMPIKA、方正、EPSONなどが、
8号館aにリコー、キヤノン/オセ、AGFA、XEIKON、8号館bに富士フイルム、Xerox、コ
ニカミノルタ、京セラミタ、理想科学などが出展します。また、9号館はミヤコシ、大日
本スクリーン製造などの高速インクジェットシステムと、ミマキ、ローランド、SII、
武藤工業などの大判インクジェットメーカーが勢ぞろいしています。富士フイルムは
先日、枚葉インクジェット機であるJet Press 720の発売を発表しましたので、これが
出展の中心となると思われます。

オフセット印刷機メーカーでは、15号館に小森コーポレーション、東京機械製作所が
出展します。東京機械は連帳型インクジェット印刷機であるJET LEADER1500の商用
機を出展すると思われますので、オフセット印刷機が中心のホールでありながら、趣
を異にするかもしれませんね。

16号館にはKBAが出展します。KBAは米国のR.R.Donelleyと共同開発のデジタル印刷
機の出展を発表しています。また注目したいのは17号館に出展する上海電気です。上
海電気は日本のアキヤマインターナショナルを買収した後、米国のGoss Internationalを
買収し、中国では最大の印刷機メーカーとなっています。これまで印刷機はドイツ、日
本がその中心でしたが、今後世界の勢力図が変わっていく可能性も否定できません。
ドイツでダウンサイジング(日本国内での会社更生法に近い)を申請したmanrolandは
6号館に出展予定で、現時点でのホールマップにも掲載されていますが、先行きは不透
明ですね。また、後加工分野では、13号館にホリゾン、デュプロが出展します。

まだまだインクジェットの話題が多いというのが現実ですから、現時点で出展が予想
される新製品として、連帳型のインクジェット印刷機を2機種ご紹介しましょう。

1機種目はR.R.DonnelleyのProteusJetですね。開発はDonnelleyですが、KBAと提携し
ていますので、恐らくKBAブースで出展されるものと思います。ProteusJetは、30イ
ンチ幅の用紙に1,200dpiでインクジェット技術により印刷を行います。4色の場合は
毎分400フィート(約120m)、2色印刷では毎分800フィート(約240m)の印刷が可能と
なっています。様々なインラインでの後加工モジュールの組み込みが可能になっているようです。

もう1機種は方正電子のEagleJet P5000です。同機は482mm幅の用紙に600dpiもしくは
1,200dpiで印刷を行います。フルカラー印刷で毎分75m、モノクロ印刷では150mの搬送

速度となっていますので、画質重視の印刷機と捉えることができます。また1筐体で両面
印刷ができる点も特徴となっています。

ご興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。

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【編集後記】
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第11号いかがでしたでしょうか。

drupa2012を控え、これから多くの発表やニュースが出てくると思いますので、
掘り出し物など含めて、定期的にご紹介できればと思います。

弊社企画のdrupaツアーについては、また詳細にご紹介させていただきますが、
2月のpage2012でも「見どころツアー」という企画で、来場される方々に出展
内容や技術、市場動向などをご紹介させていただくこととなりました。
私を含めて4名のツアーコンダクターが各々の視点でご紹介させていただき
ますので、こちらもご興味があれば是非ご参加ください。

お申し込みはこちらです→http://www.jagat.or.jp/PAGE/2012/
page2012の会場でもまたお会いしましょう。

それではまた次回。

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発行元:株式会社バリューマシーンインターナショナル
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発行責任者&発行人: 河島 弘司
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