公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)様
河島さんの研修は、「モチベーション、ファシリテーション、マーケティング」参加企業様が実践してどんどん成果を出しています
公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)CS部 部長 塚本直樹様、CS部加治寛子様
公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)様は、印刷業界の発展を支え、研究調査、大規模展示会pageの運営や人材育成事業を展開なさっています。変化の早い印刷業界において、いち早くマーケティングの研修を取り入れ、現在まで多数の受講生さんが自社で実践し、成果を出されています。今回は、JAGAT様にバリューマシーン河島社長の研修やコンサルティングの評価をお聞きしました。
毎年約80種、100本の研修プログラムを実施
― 最初に、組織紹介をお願いします。
塚本様:公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)は、印刷および関連産業の発展、貢献を目的として1967年に創立された内閣府認定の公益法人です。印刷産業のシンクタンクとして、印刷ならびに周辺分野への提言活動を行っております。他には、教育機関として、人材育成事業、DTPエキスパートなど資格制度の運営を行っています。毎年開催しているpageでは、3日間で多くの方々に来場していただいています。
私たちは、人材育成の研修・セミナーの企画運営を担当しており、年間に約80種のプログラム、約2100本の講座を開催しています。多い日は1日で10本の講座を開催することもあります。
― バリューマシーンの河島社長とは、どんなお付き合いをしていますか?
塚本様:展示会での講演や人材育成事業の研修講師をお願いしています。メインで担当していただいている講座は、「印刷ビジネス開発実践講座」で、印刷会社様向けのコンサルティング型の研修です。8社限定で、全6回の講座になります。自社の強みの分析からマーケティングシナリオの設計、営業ツール作成やWebマーケティングの実践計画までを半年で行います。参加各社の状況、課題、目的に合ったコンサルティング型研修ですので、事業の再構築や新規事業が立ち上がっていきます。
講座へは、会社の中心的な存在の方々が参加
― JAGATさんは、どんな基準で講師を選ぶのですか?
塚本様:毎回、印刷会社様からの要望を吸い上げて企画を組み立てます。その後に、専門性や実績を考慮して講師を選びます。実際に研修を担当していただき、受講生さんの評価をお聞きしながら、毎年ブラッシュアップしています。人気の講師の方とは、長いお付き合いになっています。
― 印刷業界でマーケティングをいち早く取り入れたきっかけを教えてください
塚本様:JAGATは印刷業界の中でも、ソフト分野の工程を重視した情報提供と人材育成を行っています。印刷業界は機械設備などハード面での設備投資で生産体制を強化してきましたが、それだけでは、各社の差別化が難しくなってくるだろうと予測していました。プラスアルファで、自社の強みを生かすマーケティングのノウハウが必要になり、マーケティングがわかる人材育成が重視されると考えました。現在では既存事業はもちろん、新規事業の開発サポートまで手がけるようになっています。
― 河島さんの講座は、どのような受講生さんが多いですか?
塚本様:会社の中心的な存在の方が多いですね。2名1組で参加していただいているため、ひとりぼっちにならず、社内でも復習や勉強会を実施できることもあり、効果が高い研修になっていると思います。異なる部署で働く同志、上司と期待される部下の方で参加されたり、社長さんやエース社員という組合せもありますね。
― 河島社長の研修は、どのような特徴がありますか?
加治様:座学で終わることなく、非常に実践型で、各社の状況に合わせたフィードバックが秀逸だと思います。また、受講生さんを巻き込んだ研修をしていただけるので、集中力が途切れません。自社の課題や新規事業を考えることはもちろん、一緒に参加している企業様同士がのお互いの課題や新ビジネスについてのアイデアも共有するので、全員参加で、回数を重ねるごとに、一体感が高まります。
また、次の講座までのインターバル期間は、メンバーのみ見られるグループウェアで実践報告とフィードバックを繰り返します。ですから、開催期間中は、毎日のように連絡を取り合っています。
受講生さんの意識を高めて、自発的に行動していただく研修なので、河島さんの研修は、「モチベーション、ファシリテーション、マーケティング」と表現できると思います。参加者のモチベーションを高め、全員の良さを引き出すファシリテーション、そして実践型のマーケティング力アップを促します。参加企業様が講座で学んだことを実践して成果を出していただくことは、本当に私たちの励みにもなります。
― 参加者の評判はいかがですか?
加治様:アンケートでも高評価です。受講後の感想でも、熱いメッセージが多いですね。講座で学んだことを会社に戻って、講師をやっている参加者もいらっしゃいますし、研修をきっかけに会社内での立場が変わったという参加者さんもいらっしゃいます。いろんな意味で、とても効果が高い研修だと思います。
実践による成功事例も多数
― これまでの成功事例を紹介してください
塚本様:冊子印刷の通販事業で、年間売上が500万円から8000万円に成長した事業があります。大手印刷通販とは、価格では勝ち目がありません。そこで「寄り添い型の印刷通販」というコンセプトを打ち出して、お客様から相談のしやすさをウリにして成功しました。他には、大判プリントの専門店を企画して売上を拡大した例があります。研修で引き出した「設備×人×資格」の強みを、Webマーケティングのノウハウを使って受注を拡大しています。そのほか、それまで「当たり前」にやっていた仕事の強みを新たに発見し、コンセプト設計して市場にリリースしたところ毎年売上が伸びている会社もあります。
加治様:他にも、名刺印刷や特殊印刷での成功例もあります。私たちも研修に参加して、アイデアを考えます。私のアイデアがネーミングに採用された時はびっくりしましたし嬉しかったです。
― バリューマシーンの強みだと思う点をお願いします。
塚本様:まずは、私の方からお話をさせていただきますね。
1:丁寧
研修が丁寧です。受講生さんとしっかりと対話をしながら状況に合わせた具体的アドバイスをされるので、すぐに実践できます。また、次の講座までのグループワークの投稿回数が多いことも特徴だと思います。
2:はっきりとものを言う
厳しいこともはっきりとおしゃいます。当初は受講生さんを叱っていることもありました(笑)
しかし、その後のフォローが的確なので、受講生さんが河島さんのファンになりますね。終了後数年経っても、実践報告をしてくださる受講生もいらっしゃいます。
3:柔軟なカリキュラムづくり
参加する受講生さんによって、柔軟にカリキュラム作りをしていただいています。連続講座以外でも、セミナーや個別研修など、お願いしやすいと感じています。
4:盛り上がるフィードバック
加治様:グループワークのフィードバックがとても盛り上がります。見ているだけでもモチベーションが上がりますね。講座では、オンラインの場合も含めて、グループワークの組み合わせも、メンバーのキャラクターを考慮して、事前に相談をするほどきめ細やかです。
― 印象深いエピソードがあれば教えてください
塚本様:私は入社当時営業を担当していました。当時、ある印刷会社様から受注した研修を河島さんにお願いしました。業務は営業なので、研修中は見学のつもりだったのですが、河島さんから「参加して一緒に考えようよ」と促されて。その後の研修への意識が一気に変わりました。仕事に対する取り組みも大きく変わり、現在の企画の仕事に大きな影響を与えていただきました。本当に河島さんのお蔭です。
他には、言葉の細部に想いを乗せる点も印象深いです。さりげなく私たちを紹介していただいたり、主催者、参加者、それぞれの立場をくみ取っていただけますので安心してお願いできます。
周囲への気遣いがあり、やさしさを感じることがよくありますね。
加治様:入社間もない頃から、社内で河島さんとお会いすることがあると、「どう?もう慣れた?」など声をかけてくれたことを思い出します。また、講座を担当し、まだ経験のない時にでも、どんどん意見を求められたことです。自分の意見を言えるような雰囲気を作っていただき、積極的に講座に参加できるようになりました。新ビジネスを構築する講座の参加者が考えた新サービスのネーミングにアイデアが採用されたことも、とても嬉しかったエピソードのひとつです。
枠に捉われない発想で、破壊と創造をしていきたい
― これから印刷会社が生き残るのはもちろん、発展していくためにどんなことが必要だと思いますか?
塚本様:時代に合わせて進化していくことだと思います。page2023のテーマは「創注」としました。印刷業は、受注産業ではなく、自ら注文を創造していく産業に進化していくためのサポートをしていきたいと思います。
― JAGATの未来はどのようにお考えですか?
塚本様:私たちも次の10年に向けて、色んなことを考えています。人材育成や研修についても、全く違った形になっているかもしれません。枠に捉われない発想で、破壊と創造をしていきたいと思います。
― これから、バリューマシーンに何を期待しますか?
研修だけでなく、JAGAT自体が変革と成長をしていくために一緒に考えていただきたいですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
― 最後に印刷業の経営者様、社員様にアドバイスをお願いします
加治様:JAGATの研修は、実践的であることを重視しています。実践的であるということは、参加者のみなさまも高い意識を持っていただくことが大切です。そのために、問題意識と目的を持って、研修に参加していただきたいと思います。河島さんの研修は、必ず成果につながるものと思います。
―本日はありがとうございました。