AGFA Graphics(アグフア)
■産業用途向けソリューション
今回初めての出展となるのがスクリーン印刷向けの印刷商材をインクジェットでカバーする、フラットベッド型インクジェット:M-Press Leopardである。同機は上位機種の:M-Press Tigerと並ぶ産業用途向けインクジェット印刷機となっている。厚さ50mmまで、1600mm×3300mmまでの印刷媒体に対して効率良く印刷することが可能であり、デコレーション分野、家具、パッケージや室内装飾など様々な用途での利用が想定される。印刷機は同社のワークフローである:Apogeeを通じてコントロールされる。
■サイン・ディスプレイ市場向けソリューション
サイン・ディスプレイ市場向けにはクライアントの投資対効果を最大限に高めるソリューションとして、:Anapurnaシリーズならびに新型のインクジェットプリンタである2種類の:Jeti 3020 Titan UVがデモンストレーションされる。1種類の:Jeti 3020 Titanは、36プリントヘッドコンフィグレーションモデルで、CMYKプロセスに加え、Whiteインクを搭載し透明媒体に対しての印刷も可能となっている。ロール給紙システムによる軟包装材料に加え、2m×3mのフラットベッドもサポートし、板材に対する印刷に対応する。もう1種類の:Jeti 3020 Titanは、48プリントヘッドコンフィグレーションモデルで、高品質印刷に加え、高速出力にも対応するモデルとなっている。プロセスカラーにライトシアン、ライトマゼンタを加えた6色印刷でも速度を落とすことなく印刷を行うことができる。
また、AGFAの産業用途、サイン・ディスプレイ市場向けUVインクも出展する。熱に強く、インキ層の高い柔軟性を持ちながら、広い色再現範囲と屋外での対候性を併せ持つという特徴がある。
■商業印刷市場向けソリューション
AGFAの特許技術である現像レスプロセスのAzura TSシステムは、従来と比較して大幅に効率化し環境対応が進んだソリューションとなった。今回出展される:Azura CX125 COU(Clean-out Unit)は、ガム洗浄の廃液を大幅に削減し、そのライフを増大させ、年間40000平方メートルのプレート処理ができるよう設計されている。
プリプレスワークフローシステムでは新バージョンの:Apogee8を出展し実演を行う。同システムは、64bitシステムに対応する他、大規模な輪転印刷機用ジョブに対する効率的面付け機能を搭載する。
また、クラウドベースのシステムである:Apogee StoreFrontを初めて出展する。Web-to-Printソリューションである同システムは、印刷会社にとって広く顧客に対する印刷受注の支援を行う。クラウドベースのシステムとして構成されているため、ハードウェア投資などを行うことなく利用することが可能である。
■新聞印刷市場向けソリューション
AGFAでは、新聞印刷市場向けに、:Advantage N PL HS(パレットロード機構)と:Advantage N TR HS(トロリーロード機構)の新型の2種の高速プレートセッターを出展する。いずれも毎時350版が処理可能な高速モデルとなっている。会場では、:N94 VCFプレートを利用して:Advantage N PL HSの稼動デモンストレーションを行う。2つのパレットにそれぞれ3000枚の刷版を積み、6000版以上の出力を行う。
また、印刷用コンテンツを簡単にモバイル・オンライン出版用のデータにコンバートができる:Arkitex Eversifyのデモンストレーションも行う。HTML5形式の出力をサポートすることで、画像再現に加え、音声、動画などのコンテンツを高品質に出力することができる。また、同システムはSaas(Software as a Service)構成のソフトウェアのため、最小限の投資により新聞データをタブレット端末やスマートフォンなど様々なデバイスに配信することが可能となっている。