Landa Corporation
Landa Corporation(Indigo創業者のBenny Landa氏が創設)はdrupa2012 ホール9において、新たな印刷技術としてのLanda Nanographic Printing Processと、この技術を利用したデジタル印刷機を出展する。Nanographicは、「ナノテクノロジー」からの造語であり、ナノサイズ(1ナノメートルは10億分の1メートル)の材料を利用する印刷技術を表している。10年にわたるナノテクノロジーの研究の成果からできたものだと言われている。1400平方メートルのLanda Corporationのブースには300席のシアターが準備され、”Nano. Bigger Then You Think”(「ナノ」はあなたが考えているよりも大きい)というコンセプトがLanda氏のプレゼンテーションで説明される。
■Landa NanoInk
本技術の核となっているのがナノサイズのインクと表現されているLanda NanoInkである。NanoInkにおける顔料粒子は10ナノメートルサイズになっている。この微細インクにより驚くほどシャープで均一なドットが再現されるとともに、光沢のある画像を、これまでのどんな印刷機よりも広い色再現範囲で表現する。
■Landa Nanographic Printing Process(Nanography)
本印刷技術は、驚くほどシャープで均一なドットを、コート紙、非コート紙からパッケージ用フィルムまで、下地処理を行うことなく、様々な媒体に印刷可能であり、さらに乾燥工程が不要である。また、スクラッチなどに対する印刷面強度は非常に強固である。インキ層は500nm程度で形成される。これはオフセット印刷の半分程度の厚みであり、インキ使用量を抑えて安価なコストでの印刷を可能とする。
■Nanographic Printing “PRESS”
印刷のプロセスはLanda NanoInkを600dpiもしくは1200dpiの解像度で吐出することで行われる。印刷機構はコンパクトに設計されており、他の印刷機と比較しても、最も設置面積が小さくなっている。drupa2012では、枚葉方式、輪転方式のデジタル印刷機が出展される。
枚葉方式では、両面印刷機構を備え、毎時11000シートの高速出力を行うB1、B2、B3サイズの3種の印刷機を出展、また輪転方式では520mm~1040mm幅で毎分200mの搬送速度をもつ印刷機を出展する。最大8色までの印刷が可能となっている。