XEIKON(ザイコン)

XEIKONはこれまで、輪転方式の電子写真技術を利用したデジタル印刷機であるXeikonシリーズを展開してきた。
drupa2012では、ホール8aにて、同社の新型デジタル印刷機Xeikon8000シリーズを出展する。これまで、その生産性などスペックにより分類してきたXeikon5000、6000、8000は、新型の8000プラットフォームに統一化し、製品ラインナップも一新する。新たなシリーズラインナップはXeikon8500、8600、8800となる。現行シリーズを保有のユーザは新たな製品へのフィールドアップグレードが可能となっている。また、これまでラベル、フレキシブルパッケージ向けに展開してきたXeikon3000シリーズに、Folding Carton Suiteとして紙器パッケージ向けのモデルを追加し出展する。
また、同社プリプレス部門であるbasysPrintより、UV露光型の新型プレートセッターを発表する。

■Xeikon8000シリーズ

輪転方式の電子写真技術を利用したデジタル印刷機であるXeikonシリーズは、1200dpiのLEDを利用し4ビット階調で書き込みを行うことで、オフセット印刷品質を実現する。

Xeikon8000シリーズ:

新シリーズのXeikon8500は最大160ppm、Xeikon8600は195ppmという印刷速度を有し、消耗品のライフ向上により、従来比約20%のランニングコストの低減を図っている。用紙幅は500mmまでに対応し、B2サイズの用紙もサポートする。入力フォーマットとして基幹系データに対応し、また40gsmという薄紙への印刷が可能であり、通知物、出版、フォトブック、一般商業印刷など様々なアプリケーション、市場で利用することができる。
新型のXeikon8000シリーズには新機能としてTOM(Toner Optimization Mode)が搭載される。TOMでは、複数のトーンカーブをジョブごとに適用することができ、消費するトナー量を最大50%削減することができる。デジタル印刷向けの小ロット印刷アプリケーションの中にも様々なものがあり、業務に合わせてコスト調整が可能となる。新型のXeikon8000シリーズは2012年11月より出荷を開始し、現状の5000、6000、8000モデルはdrupa2012時点で生産を停止する予定となっている。

Xeikon Folding Carton Suite:

Xeikon3000をベースモデルとして開発されたFolding Carton Suiteは、350gsm(550ミクロン)までの紙器パッケージ用ボール紙に印刷が可能となっている。対応用紙幅は200mmから516mmまでであり、紙粉のクリーニングユニットを装着した大型のアンワインダーが利用される。

■basysPrint UV Setter

新型のUVセッターは、先進的な光学系モジュールの採用により最高2400dpiの解像度で高品質な露光を可能とする。

UV Setter 460x/860xシリーズ:

4ページサイズおよび8ページサイズの2モデルで展開される新型のUVセッターは、1500dpiもしくは2400dpiの露光解像度を選択することが可能となっている。独自のフラットベッド設計により、460xシリーズでは最小200×200mm~680×830mmまで、860xシリーズでは最大940×1150mmまでの幅広いサイズの刷版への露光を可能としている。
独自のデュアル・プレート・ローディングオプションを利用することで、同時に2枚の刷版をローディングし露光することができ、毎時最大145版(版サイズ400×550mmの場合)を実現し、生産性を大幅に改善することができる。
また、厚さ最大10mmまでの刷版の凹凸に対応するオートフォーカスシステムを採用し、版面全体に均一な露光を行うことができる。さらにリモート・モニタリングシステムにより、オペレータはスマートフォンやタブレット端末にからUVセッターを管理、制御することも可能となっている。

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