Heidelberg(ハイデルベルグ)

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Heidelberg社(Heidelberger Druckmaschinen AG、以下ハイデルベルグ)は”Discover HEI”テーマのもと、drupa2012のホール1を全館利用し最大の出展面積での出展を行う。drupa2008まではホール1および2を利用してきたが、今回は自社出展面積は大幅に縮小している(ホール2は主にハイデルベルグ提携する多くのメーカーが利用している)。

■出展のゾーニング

ハイデルベルグは以下の7つのマーケットトレンドを掲げ、それぞれにプレゼンテーションとソリューション出展を行う。
 ・Lean Production:合理的な生産技術(HEI Productivity)
 ・Green Printing:環境対応印刷(HEI Eco)
 ・Web-to-Print:オンライン印刷受注システムとの連携(HEI Integration)
 ・Short-run-Printing:小ロット対応印刷(HEI Flexibility)
 ・Differentiation through coating and special effects:コーティング技術と特殊効果印刷技術(HEI Emotions)
 ・Future in packaging printing:パッケージ印刷の未来(HEI End)
 ・Gaining an edge through the latest know-how:最新ノウハウの獲得(HEI School)

■オフセット印刷関連展示

オフセット印刷機では、商業印刷向け、パッケージ・ラベル印刷向けの各機種を3つのエリアで紹介する。
 ・Speedmaster SM、CDモデル
 ・Speedmaster SX、CXモデル
 ・Speedmaster XLモデル
Speedmaster SMモデル(SM52およびSM74)は中・小規模の商業印刷向けの機種で紹介される。またXLモデルは高い品質と安定性、高速印刷を備えたハイエンドモデルでありXL75、XL105、XL145、XL162の4シリーズが準備されている。
新モデルとなるSpeedmaster SXモデルは、SMモデルとXLモデルの中間に位置付けられている。セルフキャリブレーションなど自動化された様々な機能を装備し、XLモデル同様の高い品質と安定性を備えながら、中規模の商業印刷向けの利用が想定されている。Speedmaster SX52およびSX74はすでに出荷可能であるが、SX102は本年8月からの出荷となる予定である。

■デジタル印刷関連展示

デジタル印刷関連では、Linoprint(ライノプリント)ブランドの新たなポートフォリオを展開する。
Linoprint Cモデルは電子写真方式、Linoprint Lモデルはインクジェット技術を採用しており、2つのシリーズは独立して構成されたハイデルベルグが販売するデジタル印刷システムとなる。
Linoprint Cモデルは、2011年に販売提携を行ったリコーの電子写真方式デジタル印刷機のOEM販売となる。Linoprint C910(90ppm)およびLinoprint C751(75ppm)はそれぞれ、RICOH Pro C901、RICOH Pro C751EXのOEMである。Linoprint Cモデルは、ハイデルベルグが新たに開発したワークフローシステム”Prinect Digital Print Manager”の全ての機能を利用できるようインテグレーションされ、効率的な印刷が可能となっている。Prinectワークフローは他社デジタル印刷機と連携することも可能であるが、その際には機能が制限されることになる。
Linoprint Lモデルは、ラベル、ブリスターパック、軟包装材などへの印刷を行う連帳型のインクジェットシステムである。2011年に買収したCSATのiTS600というインクジェットシステムがベースとなっており、UV硬化型インクを使用したドロップオンデマンドインクジェットにより、小中ロットのアプリケーションに対応している。drupaのプレスリリース内ではハイデルベルグは同機のスペックを掲載していないが、CSATのiTS600の仕様では、メディア幅は100~400mm、出力解像度1800dpi、搬送速度は毎分50mとなっている。

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