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お客様インタビュー

須玉印刷様

山梨という地域が活性化されることが小泉社長の望み

須玉印刷様(http://morinchu.jp/)は緑豊かな場所にある、印刷会社。社長の小泉氏は印刷を受注という形で請け負うだけでなく、自ら提案して地域を盛り上げようという意識の高い方でした。

 

4年前、社内ではまだその意識は浸透していなく、小泉氏も無口な方だったので、思いが伝わりにくかった、と言います。

 

バリューマシーンインターナショナルとの出会いのきっかけは2007年。プリントオンデマンド機導入の提案を各社から受けた時でした。

 

メーカーの中では多数の実績事例を持ってくるところも複数あったそうですが、とあるメーカー営業はPOD事業を始めたばかりで事例が豊富になかったため、コンサルタントであるバリューマシーンインターナショナルの河島を引き連れてきました。

 

そして一緒に作り上げていきたい、というそのメーカーさんの営業さんの心意気に惚れました。

 

「他の地域で事例として成功していることは、確かにすごいことだが、山梨のこの北杜で同じことをやってもお客さんの数も、密度も違う。だからそんな事例をそのままあてはめても、成功はしない。一緒に作り上げてくれるという気持ちが自分を動かした。」

 

そんな経緯から、コンサルタントを「お試しで」受けてみることにしたそうです。

 

小泉氏と河島氏がじっくり話したのは、その数日後のこと。6回コースで何らかの成果があるのか? 多少の疑問を抱えながら会話した河島への第一印象は、あまり良いものではなかったそうです。

 

河島は最初の契約時、自分も相手も本気で話が出来るかどうかを確認します。その場の“ノリと勢い”でビジネスの話をすることは、後々にひずみが生じることがある、だからこそ最初の段階は慎重な判断が必要だ、と。

 

小泉氏も無意識にそれを感じ取ったのかもしれません。とある言葉を河島に投げかけました。その言葉は小泉氏にとって、河島の自分にとっての価値を探るものだったのです。返ってきた答えは小泉氏の考え方に沿うものでした。

そこから須玉印刷の「絆」づくりがスタートします。

 

強みを引き出すため、最初の段階で「つながりマップ」を作成しました。

 

実は昔から「絆」という言葉を軸に仕事を考えていた小泉社長ですが、「つながりマップ」から強みを再認識し、社員にも浸透させるため「絆」を会社全体のコンセプトとし、”絆”をテーマにした商品開発がはじまりました。
「一押し名刺・応援名刺」「フォト自分史」「寄せ書きフォト」「うちの子天才作品集」すべてメンバー全員で考えたオリジナル商材。親子の絆、お客様との絆、友達との絆、地域の絆、このこだわりをもった商材がお客様の共感を得て人気を呼んでいます。

 

小泉社長直筆の筆文字は河島がヒアリング中に発見、「社長、これですよ!」と活用を提案しました。

 

それから小泉社長は、「杜人」という商標登録した名前も持っていました。

「杜人」について

 

河島はこの名前を活用することも提案。ロゴ化したり、印刷に入れたり、ニューズレターの「杜人気分」も生まれました。

 

小泉社長自ら、ニューズレターを書いていましたが、社長色になるのではなく、「須玉印刷」のニューズレターとして発行することも河島が提案し、今では社員も執筆をしています。

 

会議もしたことがない、そんな会社が毎週「アイデア会議」を開くようになりました。

 

「このごろスタッフが、自立しはじめたかな。うちわを作成するキャンペーンなども社員が自発的に作成したり。」とステップアップしそうです。

 

今年は「井戸端会議」というセミナーを開催。地域のサービス業や小売店などが自らマーケティングの力をつけられるよう、小泉社長と河島とタッグを組んで企画しました。チラシ作成も配布も小泉社長がすすんで行い、第3回目は初の有料、大人数の集客という大きなチャレンジをしました。満席とはいきませんでしたが、日頃から異業種との交流が無かったお客さま方も、講義を聞き、演習に参加するうちに受講者の目の色が変わってくるのがハッキリわかりました。

 

「印刷会社がここの場を営業とするのは、当然のことかもしれないが、そのことが最大の目的ではなく、山梨という地域が活性化されることが目的だということは分かって欲しかった。」

 

そんな小泉社長の思いは皆さんに伝わったようです。 最後には受講者の須玉印刷を“みる目”が変わっていく様子がハッキリわかりました。もはやこれまでの「印刷屋さん」ではなく、自分たちの商売を良くしてくれる「パートナー」としての存在に変わっているようです。

 

須玉印刷様は社会活動にも積極的です。2009年から「もりんちゅ文庫」と「もりんちゅマーク」使用の印刷物の売り上げの一部と、賛同者からの寄付を積み立てており、2010年には、約2万7000円で7冊の本を寄贈しました。
須玉印刷が「もりんちゅ基金」で本を寄贈

 

4年経った現在でも小泉社長は河島に対してこう言います。

 

「河島さんはほめ上手。僕は腰が重いからもっと厳しくてもいいぐらい。きっと河島さんは僕が分かっていないのに分かったフリ、分かったのに分からないフリをしていることを気づいていて、あまりうるさく言ってこない。そうすると、最終的には自分が気づいて行動している。この数年で知らないうちに一歩一歩あがっているという感じはありますね。河島さんの言っていることもまだ、知らないことが多いけど、たまにスッと入ってくることがあるんです。」

 

最後に印刷会社の中で、企画に悩んでいる方へのアドバイスを聞きました。

 

「印刷会社は真面目なので凹む。そんなのなんでもない。投資して500万の赤が出たら凹むかもしれないけど、試作段階で凹むのは何に凹むの? というのを自分にも言い聞かせている。違うんじゃやめればいいし、いいんだったら続ければいいし。ただ続けていると必ず応援の言葉を頂きます。」

 

メンバーそれぞれが、自分の役割をしっかり認識し実行するチームができつつあり、地域ナンバーワンの“絆の太さ”をもつ「杜人チーム」が、今まさにできつつあります。
そしてとにかく、良いと思ったことは信じて続ける、このバイタリティは今後山梨県をも動かしそうなパワーを感じます。バリューマシーンインターナショナルはこれからも須玉印刷および山梨県北杜市を応援し続けます。