「シンギュラリティ」と言う言葉を聞いたことがあるだろうか。自律的な人工知能が自己フィードバックを繰り返し改良を重ね、人間の知能を上回る転換点のことらしい。人工知能研究で世界的権威であるレイ・カーツワイル氏が予測するそれが2045年だとか。日本は言語の壁、電力問題(AI検索はgoogle検索の10倍以上の電力が必要と言われる)が壁になる可能性はあるとしても、あと20年もない。何をするべきか、と考えていても答えはでないので、まず目の前(2025年前半)の「確定未来」を捉え、機会損失ないよう仕掛けていこうという結論にたどり着き、このテーマに決定した(話が長い)。
さて、すぐ目の前の2月から考えていこう。
★2月22日は“ネコの日”。今やハロウィンに次ぐ販促イベントに成長したか。ネコ関連市場がもたらす“ネコノミクス”の経済効果は2兆4000億を超えるともいわれている。今年のネコの日は土曜日ということで全国で集客イベントが開催されるだろう。集客・告知ツールやイベント装飾物、今年が間に合わなければ来年はじっくり営業企画を練るのもあり。SNS広告をネコ画像で出稿するのは相性が良いだろう。
★3月・4月は、恒例の年度末、新生活ニーズ。2025はこれに加え、いよいよ大阪万博が開幕する(4/13-10/13)。いろいろと言われているが、3月から様々なメディアが取り上げることは間違いない。大阪万博そのものというより、便乗した販促企画は飲食店、ECサイトなど様々な業種で展開されるので、ターゲットと自社の強みをつなげていくアクションプランを立てたいところだ。また、万博テーマである環境、SDGs関連ニーズはメディアがしっかり取り上げればニーズが強まるかもしれない。
ちょっと渋いところでいうと、4月18日は「よい歯の日」。歯科がWebサイトをリニューアルするきっかけになったり、企画ポスターを制作するニーズ発生タイミングになる可能性も大いにある。こうした渋い“記念日ニーズ”は該当業界(地域)だけが密かに動くので実はねらい目なのだ。ちなみに11月8日も「いい歯の日」らしい。
★5月・6月だが、今年のGWは前半が飛び石、後半が4連休となる。例年よりビッグレジャーでお金を使う感じではないようだ。もちろん天候にもよるが消費が鈍いのであれば、ゲーム、飲食店、近場イベントを意識してアプローチしておきたい。また母の日への予算が増える可能性もある。
母の日は選びやすいが父の日は「何を買ったらいいかわからない」とのアンケートデータをよく見る。私自身も娘に言われたことがある汗。「母の日はECサイトで選ぶのも楽しいけど、父の日は「名入れ」しとけばなんとかなるかな(笑)」と。ぶっちゃけすぎである。ただ弊社クライアントのサービスの売上を見ても父の日の「名入れ」は確かに例年ニーズが高いようだ。自社が得意とする商材に「名入れ」サービスが組み込めないか考えてみたい。このニーズは毎年ありそうなので。
季節ニーズを考えると毎年早まっている「暑さ対策」。お天気ニュースで取り上げ始めるのが6月後半。このタイミングで各社チラシ、ポスター、DM、キャンペーンサイトなど告知、集客媒体を積極的に活用する。ここを逃す手はない。
★まとめ
いかがだろうか。あくまでざっくり例をあげたまでだが、これを毎年チームで繰り返していると、改良を重ね自社の売上を押し上げる「新市場」が発見されたり、商品開発のアイデアが生まれる。
ぜひトライしてみてほしい。以下に実行手順の例をざっくりながら示してみる。
①「ニーズ発生タイミング」をツールやデータを活用しながらカレンダーにプロットする
②「動き出す業界、業種、企業を複数ピックアップ」と、そこに活きる「自社サービス・提案アイテム」をマッチング&パッケージ化のアイデア出しをする
③テストアプローチしてみる。活用メディアはターゲットにより親和性のある媒体を使う。できれば初めてのアプローチは「モニター企画」や「強いオファー(特典)」をつけて壁を低くして“お客様を知る”ことに徹したい。
④ターゲット顧客が動き出す(検討開始する)タイミングを知る(1か月前なのか、2か月前なのか、もっと以前からなのか等)
毎月とはいわずとも、季節に1回でもチームでこうした動きをすることで、ノウハウが積みあがり、「恒例のお仕事」が増える可能性は高い。2025年、まずは自分たちが動き出すこと、継続して動くこと、を決めて積み重ねていきたい。