ホリゾングループは展示会への出展だけでなく、数多くのプライベートイベントを開催している。ホリゾン・ジャパン主催のイベントはSmart Solution Fareとして、東京支社・京都支社のショールームや千代田区の科学技術館で開催されています。また、株式会社ホリゾンが主催する最大のイベントとして、本社びわこ工場内 Horizon Innovation Parkで、本年10月にHorizon Smart Factoryが開催されます。
今回、1月21日~23日までの3日間の日程で、ホリゾン・ジャパン株式会社の東京支社ショールームにおいてHorizon Smart Solution Fare in EDOGAWAが開催されたので行ってきました。会場では国内で初めて見るシステムがいくつか出展されたのでここでご紹介させていただきましょう。
まずショールーム内を1周して感じたのは、あれ?ホリゾン製品が少ない?という印象でした。もちろん自動化を実現するiCEシリーズでの無線綴じ製本機、丁合からの中綴じなどの製本システムは並んでいましたが、HORIZONロゴが付いていないシステムも結構あるなと。ご存じの方も多いと思うが、ホリゾンは昨年7月に、印刷・加工系のオートメーションシステムを開発する富士油圧精機株式会社をグループに迎え、また一昨年のdrupa2024から、フランスのSMYTH社と糸かがり製本で連携するなど、市場や商材分野を拡大してきており、今回は少し目線を変えた展示になっていたのではないかと思います。
まず今回一番見たかったのが、SMYTH社の糸かがり製本機FX-50ですね。セミオート型の糸かがり製本機で、折丁を順に投入していくことで、本身をかがっていく仕組みです。中綴じ、無線綴じなどはすでに小ロット対応や自動が進んでいますが、それらと比較して需要が少ない特殊製本分野での小ロット対応は難しいのが現状でした。本機のように小型の糸かがり製本機が商用化されることで、少部数の上製本などで利用が見込まれています。また、秋に開催されるHorizon Smart Factoryでは、上位モデルであるDX-Eが自動化ラインに組み込まれてデモンストレーションされるとのことで、巻き出し・折り・糸かがりといった一連の処理が連携することになると思われます。


糸かがり製本についてですが、実は個人的には上製本の本身として利用されるという理解でした。かがった糸が外から見えていますし、これに見返しを付けて、寒冷紗を貼り、最終的に表紙を合本することで上製本を仕上げていく中での、本身という中間生産材という認識だったということです。しかしながら今回、コデックス装という製本形態を教えていただき、ちょっと見方が変わりました。私にとっては初めて聞く名前でしたが、糸かがり製本後に背(束部分)を水糊で固めて表紙を貼る製本方法で、背の部分はかがった糸がそのまま見える形になります。かがり糸にカラフルな色を利用すると、見えている糸で、可愛らしい仕上がりになりますし、表紙も貼り付けなので、多様な資材が利用できることから機会があったら使ってみたいと思う製本でした。同人市場などでは一般的に利用されていると聞きますが、皆さんもいろいろ想像できるのではないでしょうか。

また、最近はゲーミングやコレクションなど、カード需要が高まっていることは良く知られています。そのため、カード関係の加工処理のデモンストレーションが行われていました。富士油圧精機製のカード丁合機、ホリゾンからはダイカットから揃え、帯掛けまでを一貫して行うラインは、推し活市場と呼ばれる市場も活況であることから今後需要が高まるものと思われます。
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こうした展示以外にも、国内ではあまり見たことのない、書籍のカバーの形に加工する筋入れ折り機や、四裁サイスの用紙を能書折りする折り機なども見ることができ、あらためて加工プロセスは面白いものだと感じています。コデックス装のように、これまでに見たことのない製本方式などもあり、まだまだ勉強しなくてはならないですね。
