「POD最新市場動向メルマガ」第12号バックナンバーのご紹介!
2012年3月14日発行の第12号のバックナンバーのご紹介。
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2012年3月14日発行 【第12号】
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◆ POD最新市場動向メルマガ
◆ ~ニュースの裏にある本質を読み解く~
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こんにちは。バリューマシーンの宮本です。
お久しぶりになってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
3月に入り、本格的にdrupaのニュースが増えてきました。開催まであと2ヶ月
となり、盛り上がってきた感じが伝わってきます。本メルマガでもdrupa関係の
ニュースを事前情報として積極的に取り上げていきたいと思っていますので
是非ご期待ください。
本号では、drupaの話題に入る前に、先月行われたpage2012について感じた
ことをお伝えしたいと思います。こうした流れはdrupaへとつながっていくもの
だと考えていますので、業界動向、メーカー動向などとして参考にしていただ
ければ幸いです。
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【お知らせ】 drupa2012ツアーのご案内
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バリューマシーン企画のdrupaツアーのご案内を開始いたしました。数多くの
問合せ、またお申し込みもいただきありがとうございます。
まだまだお申し込みは間に合いますので、drupaに行ってみようかとお考えの
方は是非ご一考ください。パンフレット、申込書を弊社サイトに掲載いたしてお
ります→ https://www.value-machine.jp
内容、価格について、どこのツアーにも負けない自信がありますので、是非
ご覧いただき、ご検討くださいませ。
それでは本編に参りましょう。
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【第12回】 page2012展示会レポート~どんなトレンドが見られたか
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2012年2月8日から10日の3日間、東京・池袋のサンシャインシティコンベンショ
ンセンターTOKYOにおいて、page2012が開催されました。25周年を迎える印刷
機材展は、「PAGEからpageへーePowerで新領域」をメインテーマとし、展示会、
基調講演、カンファレンス・セミナー、オープンイベントを通じて、印刷業界への
多くのメッセージが発信されました。
展示会は出展社数124社、出展小間数488、来場者数は3日間合計で6万5610人
の規模で行われました。昨年より約10%程度、その規模を縮小しているものの、
単なる機材展示ではなく、新たな印刷アプリケーションの紹介やソリューションの
提案などが増加していることが大きな特徴であったと感じています。
page2012において最も印象的であったのが出展形態の変化でした。各社とも小
ロットへの対応、新たなアプリケーションの展示を行っていましたが、機器展示よ
りむしろ、事例紹介やソリューション展示に軸足が置かれていたことが印象的で
した。
リコー、コダックでは事例紹介を前面に置いた出展がなされていました。リコーは
全国のユーザが実際にビジネスとして印刷したサンプルを、コダックは海外事例
を含めて電子写真、インクジェットなど機種別に実例を展示し、両社とも説明員が
個々の案件のポイントを紹介し、ビジネスのヒントを提供するスタンスで出展を行っ
ていたことが印象的でした。
また、コニカミノルタ、キヤノンではアプリケーション別に、利用ツールを含めてトー
タルにビジネスの展開が解説されていました。コニカミノルタは、フォトブックビジネ
スとカラー・モノクロ混在冊子の効率的印刷の2テーマについて、またキヤノンは出
版・新聞、ダイレクトマーケティング、マニュアル、商業印刷、フォトの5分野について、
データ入稿、編集、コンテンツ管理などのプリプレスから後加工までのトータルソ
リューションの提供を行っていました。
このような出展を見ると、印刷機材展も大きく変わってきていることが分かります。
デジタル印刷機ばかりではありませんが、ソフトウェアもハードウェアも、その性能
や機能で差別化できる時代は過ぎ、どのように利用することがビジネスに寄与でき
るかを各社が競うようになってきたということでしょう。
注意深く話を聞いてみると、「なるほど」と感心させられる事例が数多く見受けられ
ました。身近な事例が題材になることで、デジタル印刷機などの新たな利用法、
様々な工夫が凝らされた事例が多いことが分かりました。
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出展内容や製品からは、次のようなトレンドが見られました。
デジタル印刷機について見ると、電子写真方式では、毎分70ページ前後の出力
速度で高い出力品質を有するライトプロダクションモデルが各社より出展されま
した。インクジェット方式では、小型卓上高速プリンタから大型機まで様々な機種
が紹介され、その市場領域の広さを伺わせていました。
自動化、効率化の核となるワークフローシステムは、各社より付け合わせ面付
け(ギャンギング)機能を搭載した新モデルが出展され、MISとの連携によるデモン
ストレーションが多数行われました。受注から後加工までの一貫したデータ処理と
業務管理を、JDFを利用しMISで一元管理し、ワークフローシステムを介した自動
処理、機器の自動プリセットが行えるなど、オートメーション化についても実用機に
入ったことが伺えました。
環境対応、色校正、インキ削減など多様なソリューションが展示されたことも印象
的でした。現像レスCTP、印刷本紙へのプリントが可能なインクジェット校正機、
またインキ削減ソリューションも多くのブースで見ることができました。
マルチメディアコンテンツ制作ツールの競演にも注目が集まっていました。電子
化の進む紙媒体の動向を受け、様々なマルチメディアコンテンツ制作ツールが
出展されました。コンテンツのワンソース・マルチユース化ばかりでなく、電子書籍、
電子ブック作成ツールからAR(Augmented Reality、拡張現実)技術などを利用した
ものまで幅広く紹介されました。
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page展はその出展会場の制約もあり、大型機の展示が難しいという反面、様々な
ソフトウェアソリューションや身近なビジネスのヒントになるソリューション展示が数
多くあることが魅力なのだと感じています。
デジタル化、IT化、マルチメディア化と印刷業界を取り巻く環境は大きく変化を遂げ
る時代に入っている現在、ビジネスのヒントを得られる場として来年の出展にも期待
したいと思っています。
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【編集後記】
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第12号いかがでしたでしょうか。
今回はpage2012についてまとめてみました。大型機の出展が少ないことから、
drupaやIGASなどの印刷機材展と比較すると、展示会としては地味な印象が
ありますが、ビジネスのヒントを見せるという側面からは、大変興味深い内容
が多かったように感じています。
機器よりもソリューションや事例、具体的な業務の特徴などを紹介すると
いった来場者への訴求方法は、今後大型の印刷機材展でも行われていく
のではないかと思います。
次号からは、いよいよdrupa2012の出展情報などを取りまとめていきます。
毎日新しい発表が続いているため、こまめにメルマガにて発信することに
なるかもしれませんので、ご興味ある方はチェックお願いいたします。
それではまた次回。
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