1月, 2012年
「POD最新市場動向メルマガ」第10号バックナンバーのご紹介!
12月28日(水)発行の第10号のバックナンバーのご紹介。
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2011年12月28日発行 【第10号】
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◆ POD最新市場動向メルマガ
◆ ~ニュースの裏にある本質を読み解く~ 毎週火曜日発行
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こんにちは。バリューマシーンの宮本です。
ずいぶん寒くなりましたね。皆様、お体の調子はいかがでしょうか。
くれぐれも風などひきませんよう、ご自愛くださいませ。
メルマガも記念すべき10号となりました。切り番と呼ぶようですが、9号から
1ヶ月余りのご無沙汰になり本年も年末を迎えました。何とか10号までたどり
つけましたことは、お読みいただいている方からの暖かいご支援のおかげ
です。まだまだ道半ばですが、御礼申し上げます。
いよいよ2012年はdrupa yearとなります。4年に一度の大イベントであり、印刷
業界に大きな盛り上がりを期待したいところです。
実はこの原稿を書いている今、大きなニュースが飛び込んできました。講談
社がヒューレット・パッカードのInkjet Color Web Press T300を国内1号機として
導入するというものです。
そこで、本年最後のメルマガは、この1ヶ月余りの間の様々な出来事を振り
返ってみたいと思います。倒産、合併、提携、新発売、新発表と、様々なことが
報告された1ヶ月でした。全てを記載することはできませんが、主だったニュース
をとり上げていきます。
それでは本編に参りましょう。
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【第10回】 2011年 年末にかけて報道されたニュースを振り返る
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まず、世界的に驚きのニュースとして伝えられたのは、ドイツ第2位の印刷機
メーカーであるmanroland社の倒産?というものでした。第一報は10月28日で
あり、ドイツでのダウンサイジングと呼ばれる会社再建の適用を申請したという
ものでした。
最初のアナウンスでは現経営陣が再建のために残留する、日本の制度で言え
ば民事再生という位置付けでしたが、その後、会社更生法の適用に近いもので
あると修正され、混乱が大きなものであることを印象付けました。最新の12月
5日の報道で、銀行の債権放棄という形で事業継続が確保されたことが報告
され、一応の決着を見ていますが、ドイツではHeidelberg社に続く印刷機メー
カーの経営不振のニュースであり、世界的に印刷市場、印刷機市場が減退し
ていることが強く意識されたものと思います。
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一方、国内に目を向けてみますと、11月9日にキヤノンマーケティングジャパン
が昭和情報機器をTOBにて子会社化するというニュースが流れました。
キヤノンがオセを買収したこと、またキヤノンマーケティングジャパンと昭和情報
機器がオセ製品の販売で協業していることは良く知られていますが、まさか子会
社化するとは、というのが私の正直な感想でした。
このTOBは、本年8月頃から現実的な動きとして水面下で行われていたようです。
敵対的TOBではないため、昭和情報機器側も受け入れる意向のようで、年末ま
でには手続きは完了するようです。昭和情報機器の機器販売代理店としての力
と保有技術が、キヤノンマーケティングジャパンの販売力向上に大きく寄与する
ことは明らかであり、国内の印刷機器販売の勢力図も何らかの形で変化すること
になると思われます。市場活性化の一つのきっかけになることを期待したいです。
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新製品というところでは、12月1日、富士フイルムが遂に、菊半裁枚葉インクジェッ
ト印刷機であるJet Press 720の発売を発表しました。同機は、3年前のdrupa2008で
参考出展された技術で、すぐにでも発売されるというアナウンスもありましたが、発
売には3年を要しました。技術的にも、市場的にも新製品の発売とは難しいものな
のでしょうね。
製品のスペックなどはすでに多く報道されていますので、ここでは価格に注目して
みたいと思います。
Jet Press 720の本体価格は1億8千万円ということです。2008年にdrupaの会場で
発表された価格は1Mドルであり、当時のレートで約1億円でした。2010年のIPEX
で約1億7千万円という価格情報が流れ、今回最終的には1億8千万円となって
います。私も機器開発に関わったことがありますが、製品価格は一般的に、累積
の研究開発コストを販売予定台数で割り、それに製造価格、利益を上乗せしたも
のになります。開発期間が長くなるほどコストは増大しますから、この3年間の開発
により1億円が1億8千万円になったという見方もできますね。
世界1号機は北米に納入が決まったようです。どのような印刷物に、どのように利
用するのか、大変興味があります。機会があれば聞いてみたいところです。
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Heidelberg社は12月7日、ダイレクトメール用の折り機を発表しています。
これは、Kodak社のハイブリッドインクジェットシステムであるProsper Sシリーズを
搭載したメーリングシステムであり、折り加工と同時にバリアブル印字を行うことが
可能となっています。
用紙反転モジュールを内蔵し、両面印字も可能で、表裏の内容マッチングを保証
するために、表面に印刷されたバーコードを読み取り、これに合わせて裏面の情報
を印字するという技術を採用しています。これは”Read to Print”技術と呼ばれてい
ます。
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また、私がこの年末で最も興味深いと思ったのが、デュプロからの案内でした。
同社は2012年に20周年を迎えるということもあり、新たなステップとなる製品の
発表が予定されているようです。
こうした中、先日お送りいただいたメールの案内で、「世界初!小型製紙機」という
製品がアナウンスされました。まだ詳細について現時点では不明ですが、”オフィス
内で使用済み用紙が白い再生紙に生まれ変わります”ということで、紙から紙を作り
出す、究極の環境配慮商品で、オフィス内で処理出来るのでセキュリティ対策にもな
りますと補足されています。
さすがに後加工機メーカーというところですが、再生紙をオフィスで作れるという理
解で良いのでしょうか。来年2月のプライベートショウで映像と資料で発表されるよう
です。
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そして最後はヒューレット・パッカードからのアナウンスですね。
大手出版社である講談社が、多様化する読者ニーズに対応するための小部数用
出版印刷機としてHP Inkjet Color Web Press T300の導入を決定したとのことです。
9月のIGASにて国内発売を発表し、国内第1号機となります。
欧米ではすでに、流通しているペーパーバックの書籍の中にもHPのインクジェット印
刷機により印刷されたものがあり、小部数出版物の印刷では世界的に実績がありま
す。出版市場では、読者の趣味趣向の多様化による新刊出版点数の増加、対して1点
あたりの出版点数の減少という課題に直面しており、フルデジタルでの出版物印刷が
一つのブレークスルーになることが期待されています。
小部数印刷ばかりでなく、電子書籍の台頭など、出版業界は様々な流れの中にあり
ますから、新たな生産設備の導入により、読み手にとってのメリットを打ち出せるような
革新を生み出すことを期待したいと思います。
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【編集後記】
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第10号いかがでしたでしょうか。
この間様々なニュースが出たこともあり、今回は話題とありそうなものを集めて
みました。
冒頭でも書きましたが、2012年はdrupa yearになります。これからますます、
drupaに向けた様々なアナウンスが出てくるものと思いますので、今後そういった
ものについてもお話できればと思います。
drupa2012といえば、先日メルマガでも記載したツアーが確定しました。
詳細は弊社Webサイト http://www.value-machine.jp にてご確認いただければ
と思います。事前情報からの概要解説会、会場のガイドツアー、レポートのご提
供など、drupaを知り、感じることができるツアーになっております。
是非ご一緒できれば嬉しいです。
それではまた次回お会いしましょう。
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発行責任者&発行人: 河島 弘司
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「POD最新市場動向メルマガ」第9号バックナンバーのご紹介!
11月22日(火)発行の第9号のバックナンバーのご紹介。
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2011年11月22日発行 【第9号】
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こんにちは。バリューマシーンの宮本です。
11月も下旬に入り、年の瀬が感じられるようになってきましたが、皆様いか
がお過ごしでしょうか。
何をのん気なことを言っているのかとお叱りを受けそうですね。メルマガです
が2週もお休みしてしまいました。申し訳ございません。
この間、新規のご登録も多くの方にいただきましたが、すでにご登録の方か
ら再度ご登録をいただき、「届かないのですが」あるいは「もう配信は終わって
しまったのでしょうか」というお問合せを数多くいただきました。
皆さんにご心配をお掛けして申し訳ございません。これらはお叱りではなく
激励だと自分に言い聞かせながらこの原稿を書いております。皆さんからの
期待の大きさを感じるとともに、毎週火曜日という約束が守れていないことを
恥ずかしく思います。
これからは大丈夫ですとは決して言えませんが、できる限り日程どおりに、そ
して末永く配信できるよう努力していきますので、これからもよろしくお願いい
たします。
それでは本編に参りましょう。
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【第9回】 紙からWeb閲覧、そしてタブレット端末からの申し込みへ
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情報伝達の流れは紙からWebへと大きな潮流として移り変わっていますが、
今回は保険商品の紹介、申し込みプロセスの変化を題材として、こうした流れ
を見ていきたいと思います。
従来、保険商品はチラシ、カタログを店頭のカタログスタンドや問合せによって
取り寄せ、内容の比較検討を行った上で、申込書に直筆で記入、押印すること
で申し込みが行われてきました。そこには沢山の紙媒体があったわけですね。
それではまず、申し込みプロセスの変化から見ていきましょう。
こうした保険商品をオンラインで申し込み完結できるサービスを初めてスタート
させたのは、アリコジャパンでした。サービスのスタートが2003年の10月ですか
ら、ちょうど8年前になります。インターネット上での本人認証は銀行やクレジット
カード会社との提携で、また手元に残す必要のある書類はPDFで提供するという
仕組みでした。
その後、時代はPCのインターネットからモバイル環境へと歩みを進めます。
2009年5月にはライフネット生命が業界初のモバイル生命保険申し込みサービ
スをスタートさせました。この時のニュースを見ると、広告費ゼロでもアクセス数
は予想比10倍とあります。特に若年層にスムーズに受け入れられたことが伺え
新たなチャネルの開拓が進められました。
現在ではスマートフォンにチャネルは移りつつあり、顧客ニーズの多様化、モバ
イル環境の整備に伴って大きく変化を遂げています。
東京海上日動火災では、本年9月からタブレット端末を活用した契約手続きを
業界で初めて導入しました。自動車保険加入時の商品説明、保険料試算、申し
込みの各種手続きをタブレット端末上で行えるようになっています。
こうした流れを受ける形で、当然ながら申込書や複写伝票という印刷媒体のニー
ズは低下をしてきています。データプリント(DPS)を除く帳票印刷市場が1990年
の後半から下落を続けていることからも時代の流れが紙離れを始めていること
が見て取れます。
それでは申込書類ではなく、一般商業印刷分野にあたるチラシやパンフレット、
その他の紙媒体はどうなっているのでしょうか。
2011年3月に東京海上日動火災は、インターネットでパンフレットなどを閲覧でき
るWebチラシのサービスをスタートさせました。顧客からの問い合わせには、パン
フレットやチラシのURLが記載された電子メールを送り、顧客がURLにアクセスを
して自ら閲覧するというものです。
従来の郵送サービスでは、手元に届くまでに時間が掛かっていたが、Web閲覧
にすることで、その場で情報を提供することができるというわけです。現在では
スーパーの折込チラシがWeb閲覧できるようになるなど、即時性、利便性を目的
として様々な分野でWeb閲覧が進んでいます。
東京日動火災は、同時に保険約款などの個人向け書類もWeb閲覧にすること
を推し進めてきました。これはWeb約款あるいはNet約款などと言われますが、
同社ではWebチラシとWeb約款により、年間の紙資源使用量を約1,400トン削減
することができたといいます。これは紙の使用が1,400トン減少したというばかり
でなく、1,400トン分の紙に印刷する印刷費用が消えたということに他なりません。
顧客利便性を高め、コストを削減し、環境対応など企業価値を訴求できるという
同社にとっては非常に価値の高い施策ですが、印刷業界に対するダメージは
ことのほか大きかったと言わざるを得ません。
こうしたWeb約款の流れですが、どのくらいのニーズがあるのかが数字で現れ
ているニュースがありました。日本興亜損保が11月1日付で発表したニュースに
よれば、同社の自動車保険において、Net約款、Web閲覧のサービスへの申込
者数は、2011年9月度で159,806件、対前年比で576.1%ということです。前年と
比較して5倍の顧客がオンラインサービスを申し込んだということになり、顧客の
オンライン化に対するニーズは非常に高いものがあるということが伺えます。
申込書から始まり、チラシやカタログ、さらには約款といった個人向け情報など
も紙からどんどんオンラインへとその流れは進んでいます。こうしたニュースか
らも身近なものとして感じることができると思います。
我々は紙の価値を再認識させ、紙の有効利用を行える施策を講じていく必要
がありますね。
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【編集後記】
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第9号いかがでしたでしょうか。
この2週間、ネタを考えていてお休みしたわけでも、病気を患っていたわけでも
ありません。ちょっと忙しくて・・・というのが本音です。言い訳ですが。
さて、皆さんも自分の体が3つくらいあったら、と思うほど忙しいことがあるので
はないでしょうか。そんな時、やるべきことの優先順位はどのように付けるの
でしょう。
・クライアントの重要性で順位付け
・自分のやりたいことから
・売上の高いものから
・謝っても済まなそうなものから
などなど、高尚な理由から下世話な理由までありますね。それぞれ皆違うとは
思いますが、自信の価値観を再確認する上でも一度考えてみると面白いので
はないでしょうか。
私はというと・・・ここではやめておきましょう。読者が減少するのが怖いので。
それではまた次回お会いしましょう。
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