11月, 2011年

お客様インタビューNo.2 ”コピンピア様” を公開!

2011-11-22

ご好評いただいている、お客様インタビューNo.2を公開しました!

とっても明るい皆さん、メンバーで刺激をし合いながらぐんぐんと成長を遂げています。
さて、その成長の秘訣とは・・・・?

→  →  →  インタビューNo.2 コピンピア様事例へ!

「POD最新市場動向メルマガ」第8号バックナンバーのご紹介!

2011-11-22

11月1日(火)発行の第8号のバックナンバーのご紹介。

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2011年11月1日発行 【第8号】
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◆ POD最新市場動向メルマガ
◆ ~ニュースの裏にある本質を読み解く~ 毎週火曜日発行

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こんにちは。バリューマシーンの宮本です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

すでにdrupa2012向けのツアーが業界誌や業界団体を通じて発表されており
ますが、皆様はどうされますでしょうか。メーカー各社もクライアント向けにツ
アーを行う訳ですから迷いますよね。是非ご自身に合ったツアーを見つけて
いただきたいと思います。

実は、私どもバリューマシーンインターナショナルも日通旅行、印刷之世界社
の協力を得て、drupa2008に続いてツアーを催行することとなりました。

到着日の夕食にdrupaの出展概要、動向をご説明するレクチャーを実施、そ
の後2日間の自由視察を経て、会場最終日にはイヤホンをお持ちいただき
会場内を解説して周るガイディングツアーを実施いたします。ガイドを担当しま
すのは、私宮本ですが、実はIGASで実施した会場ツアーで味をしめまして、
drupaの広大な会場でもやってみたくなってしまいました。ガイディングツアーは、
デジタル印刷分野、オフセット・プリプレス分野、後加工分野の3分野を各1.5~
2時間で周る予定で、徹底的に解説させていただきます。

会場を離れた後、ヨーロッパトヨタのマーケティングセクションや現地小売業の
見学、印刷会社を2社程度見学(いずれも現時点では予定)し帰国する5泊8日
のツアーになります。本メールマガジンの最後にご案内を記載させていただき
ますので、ご興味のある方は是非。

それでは本編に参りましょう。

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【第8回】 新聞市場の現状から① ~メディア広告ビジネスともう一つの見方

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新聞協会の経理委員会は、2010年度の新聞社総売上高推計調査結果をまと
めています。それによれば、新聞協会会員の日刊新聞社34社(法人・スポーツ
紙含む)の総売上高は対前年比3.5%減の1兆9323億円、5年連続の前年割れ
で、遂に1988年度から続いていた2兆円台を割り込んだということです。

販売収入は対前年比で2.3%減、広告収入は6.0%減ということで、2008年から
2期続いた2桁の減少は脱したものの、厳しい状態が続いていると分析されて
います。

総売上高の実質的な減少額としては701億円となっています。このうち、販売収
入は273億円減の1兆1814億円、広告収入は289億円減の4496億円です。そ
の他収入は139億円(4.4%)減の3013億円であったとのことです。

読み手側の活字離れなど新聞市場に対する様々な要因が指摘されますが、
何と言っても6.0%という広告収入の落ち込みは大変大きいものだと思います。
東日本大震災の影響、経済の落ち込みによる企業の広告宣伝費の削減など
に起因する広告収入の減少を補う施策、あるいはコスト構造の変革が求めら
れているということでしょう。

コスト構造という見方で、この現状を考えてみると、実は我々が購入している
新聞は、支払った金額だけで提供されている訳ではないということになります。
新聞から得られる情報量は大きく、またそのコンテンツに費用を支払って我々
は手に取るわけですが、実は広告収入にも大きく頼っているわけですね。
費用の一部は広告収入が補填しており、もし広告がなくなったら1部あたりの
料金はもっと高額になるということになります。

このコスト構造という見方は、実はとても面白いものです。言い方を変えれば、
お金を払う人と、利用する人が違うというビジネスの形態ということになります。

新聞ばかりでなく、身の回りにある様々なものが、個別に異なるコスト構造を
有しており、例えば学習塾などは、塾に通うのは子供ですが、お金を支払うの
は親御さんになるということで、親御さんに対する訴求に相当力を入れている
と言われています。最近ではデジタル印刷を利用して成績表などを印刷する
ビジネスも増えていますが、グラフ化、カラー化など分かりやすさを訴求する
先には親御さんに対する訴求も多分に含んでいるといえますね。

また最近はやりのフォトブックなども、自分で編集して自分で費用を支払うとい
るビジネスばかりでなく、「ギフト券」を販売する形態なども活用されています。
例えば子供のフォトブックを作成するギフト券を祖父母が購入し、それをギフト
として受け取った親が実際にフォトブックを作成するという形です。

このように、お金を支払う人と利用する人が違うビジネスは身の回りに非常に
多くありますので、一度このような見方で見てみるのも面白いのではないかと
思います。また、ビジネスを企画する際には、常に直接のお客様が費用を支
払ったり負担するというケースばかりでなく、様々な見方で組み立てを考えて
みることが重要だと思います。よくターゲットは誰かということが言われますが、
よくよく考えてみると、アプローチあるいは訴求しなくてはいけないターゲットが
他にいるのかもしれませんね。

それではまた次号にて。

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【お知らせ】 drupa2012ツアーのご案内
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まだ全ての条件が整ってはいませんが、メルマガ読者の皆様には一足先に現
在企画中のツアーの内容をご案内させていただきます。正式に決まりましたら
改めてご連絡申し上げます。

日程 2012年5月12日(土)~19日(土) 5泊8日
利用航空会社 エミレーツ航空(ドバイ経由ドイツ)

5月12日 夜成田発
5月13日 昼デュッセルドルフ着
着後drupa2012会場入り
夕刻ライン川クルーズにてdrupa2012レクチャー実施
5月14日 自由視察
5月15日 自由視察(オプションで1日観光選択可)
5月16日 ガイディングツアー開催(各1.5~2時間)
デジタル印刷分野・オフセット/プリプレス分野・後加工分野
夜にチェコ(プラハ)に移動
5月17日 午前 トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモービル社
(マーケティング部におけるディスカッション)
午後 小売業および印刷会社視察
5月18日 午前 印刷会社視察
午後 プラハより帰国
5月19日 夕刻 成田着

※現時点で視察関係は調整中
※航空会社や交通機関などの都合により時間や視察先変更の可能性あり
※費用は30万円台を目標に調整中です

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【編集後記】
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第8号いかがでしたでしょうか。
今回は新聞業のニュースを題材にしましたが、ビジネスのターゲットは誰かとい
う本質的な内容が重要であることをお伝えしたかったものです。

誰しも広い視野で物事を考えることは難しいものですが、ビジネスを企画したり
議論する際に、違った切り口や見方ができるととても楽しいものになりますし、
自分が向いている方向が正しいかということを客観的に見ることは非常に重要
なプロセスだと思っています。

身の回りのビジネスの構造がどのように組み立てられているか、考えてみると
楽しいものですよ。是非見てみてください。

それではまた次回お会いしましょう。

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「POD最新市場動向メルマガ」第7号バックナンバーのご紹介!

2011-11-01

10月25日(火)発行の第7号のバックナンバーのご紹介。

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2011年10月25日発行 【第7号】
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◆ POD最新市場動向メルマガ
◆ ~ニュースの裏にある本質を読み解く~ 毎週火曜日発行

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皆様こんにちは。バリューマシーンの宮本です。
いかがお過ごしでしょうか。

印刷業界はいま、混乱の中にあります。
9月末に海外ではコダックの噂とも憶測とも取れるニュースが流れ、ヒヤリと
した方もいらっしゃるのではないでしょうか。真相はまだ明らかになってはいま
せんが、ともかくソフトランディングしてくれることを願います。

一方、国内では印刷会社の倒産が止まりません。東日本大震災の影響がこ
こにきて現れているという見方もあるようですが、単独での倒産ばかりでなく、
連鎖的に負債が圧し掛かってくるケースが増加しています。

業界全体が冷え込む中にはありますが、こうした時こそ、危機感を持ちながら
冷静に、地に足をつけて考えていくことが重要だと思います。

さて、なんだか暗い出だしになってしまいましたが、今回はデジタルポストサー
ビスという新ビジネスについて考えてみたいと思います。

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■「IGAS2011情報かわら版~番外編」発行のお知らせ
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私のIGASレポートが他の業務の関係で進まなくなっている合間に、弊社の紅一
点である能見ゆう子が、自身の目でみたIGASをレポートにまとめました。
出展機器ではなく、ブースコンセプト、来場者への訴求方法や気付きの提供な
ど、新しい視点でのレポートになっていますので、是非弊社Webサイトにてご覧
ください。 → http://www.value-machine.jp/

それでは本編に参りましょう。

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【第7回】 デジタルポストサービスについて考えてみた

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デジタルポストサービスという言葉を聞いたことがある方は多いのではないで
しょうか。9月上旬にニュースになった国内では初めてのサービスとのことです。

国内初というと、何だかすごいサービスのように聞こえますが、要はデジタルイ
ンフラを利用したポスト(=郵便)サービスという意味です。国内では初ですが、
海外では一般的なサービスになりつつあるため、海外での名称が横文字の
まま利用されているようです。

プレス発表によれば、「モバイル・コミュニケーションとしてスマートフォンなど
モバイル端末から発信並びに郵送手配まで一貫してできるハイブリットなデジ
タル郵便事業」と定義されています。今回、このテーマを採り上げたのは、この
「ハイブリッドな」という部分があるからです。

当然モバイル端末からメッセージを送るといえば、多くの方が、電子メールや
各種ソーシャルネットワークなどのオンラインメディアの利用を思い浮かべるで
しょう。今回のサービスは、こうした電子サービスと合わせて、紙を利用した郵
便を発信してくれるもので、電子データと紙とのハイブリッドというわけです。

サービスは、「手紙・DM郵便配送システム」と「電子郵便配信システム」の2種
類のシステム機能を持ちます。手紙・DM郵便配送システムは、紙に印刷した
郵便を届けてくれるというものです。利便性の高いモバイル端末から、想いが
伝わる「手紙」の郵送が可能となるわけで、国内では初めてのサービスとなり
ます。

もちろん個別に異なる手紙を印刷して発送するわけですから、印刷の部分は
デジタル印刷の出番になりますね。ちなみにこのサービスには東京リスマチッ
クが印刷事業者として出資をしています。

さあ、皆さんも考えてみてください。この手紙・DM郵便配送サービスにはどの
くらいのニーズがあると思いますか。モバイル端末を利用するユーザ層に紙に
よる手紙を送るというサービスはどのように見えるのか。電子メッセージで完結
して、紙は利用しないのではないかという意見もあるでしょうし、やはり想いを
伝える手紙という手段や媒体は、デジタル世代にも受け入れられるのではない
かという意見もあるでしょうね。ちなみにここではサービスの是非を問うている
のではありませんので、誤解無きようお願いします。

さて、一般にデジタル世代は紙離れが進んでいると言われています。
新聞購読者の減少、出版市場の縮小、年賀状などの挨拶状は電子メールで、
という現状を見れば、こうした流れは明らかだと思います。そんな中で、デジタ
ルポストサービスは、モバイル端末を利用する世代にどのように映るのでしょう。

私が、こうした現状を考えながら、このサービスについて考えていた時、ある方
との話を思い出しました。

ちょうど2年程前になりますが、某印刷通販会社の社長さんと面談する機会が
あり、事業の生い立ちなどを伺った時のことでした。その会社はもともと製版業
で、製版事業自体の縮小により、印刷へとサービスを拡大することとなったので
すが、地域内の印刷会社からの風当たりが強く、競合しないように仕方なくイン
ターネットを利用して遠方からの受注を受けることとしたようです。

印刷通販事業をスタートさせ、受注する印刷物を見ていると、これまで印刷会
社に発注していた印刷物がオーダーされるているのではなく、これまでは自宅
のプリンターで印刷されていたものや、コンビニでコピーして配布されていた印
刷物の受注が非常に多いことに気付いたとのことでした。

一般消費者から見れば、印刷会社は非常に敷居の高い所であり、誰もが簡単
に自身が作成したデータの印刷を依頼することなどできなかったのだと、社長
は仰っていました。それがインターネットで、顔を合わせることなく、明確な価格
設定で注文できるということになったことで、多くの方が利用するようになったと
いうわけです。

自宅のプリンタでも、コンビニのコピーでも出来ていたものなのです。でも、それ
が全てではなかったでしょうし、全てを満足することはできていなかったのでは
ないかと思います。だから、印刷という技術を利用した品質の高いものが手に
入るということが分かれば、一定の割合で印刷通販を利用する顧客が生まれた
のではないでしょうか。

私には、この話と今回のデジタルポストサービスとが何となく同じような形に見え
てしまうのです。紙離れが進んでいるデジタル世代ですが、それが全てではなく、
また全てを満足させるものでもなく、「紙」という媒体の良さに回帰する一定の
割合のユーザが生まれるのではないかと思っています。

このサービスは本年12月からスタートするとのことですから、その動向を楽しみ
に見守るとして、何よりこのような新しいサービスについて様々な切り口で考え
るきっかけとなったことは非常に有意義なものとなりました。

さて、皆さんはどのように考えられますでしょうか。

それではまた次号にて。

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【編集後記】
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第7号いかがでしたでしょうか。
今回はデジタル印刷絡みの新しいサービスがスタートするというニュースから
考えてみました。もちろんサービスを提供する主体となれば、こんな定性的な
評価ではなく、計数としての計画が必要になることは言うまでもありません。

ただ、ちょっとしたニュースや身近な変化の中に、「なぜか」「どうなるのか」と
いった疑問を持って考えてみる習慣を持つことは非常に重要なことだと思って
います。

デジタルポストサービスに、「へ~」と思う方は是非考えてみてください。

それではまた次回お会いしましょう。

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「POD最新市場動向メルマガ」第6号バックナンバーのご紹介!

2011-11-01

10月18日(火)発行の第6号のバックナンバーのご紹介。

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2011年10月18日発行 【第6号】
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皆様こんにちは。バリューマシーンの宮本です。
何やら真夏日があったりと天候が目まぐるしく変わりますが、お体大丈夫で
しょうか。季節の変わり目ですから体調にはくれぐれもお気を付けてください。

さて、IGASでは連帳インクジェット印刷機の出展が目立ちましたね。
展示会後の報告セミナーで講演のご依頼などいただきますが、少なからず
インクジェットについてのご質問が出ますので、皆さんにもご興味のある分野
なのだと感じています。

今回は、高速インクジェットを題材としてお話したいと思います。メーカーとか
機種とかではなく、デジタル印刷機の生産性についてのお話ですが。

それでは参りましょう。

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【第6回】 デジタル印刷機の生産性について考えてみた

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1990年代の初頭に登場したデジタル印刷機。
電子写真方式を利用して商業印刷向けに、イスラエルのIndigoからE-Print1000、
ベルギーのXeikonからDCP-1という2機種が発表されました。

E-Print1000はA3サイズを毎時1,000枚出力が可能なモデルで、現在のデジタル
印刷機で利用される出力速度の表現を用いると33ppm(毎分A4換算で33ペー
ジの出力が可能な印刷速度)ということになります。
Xeikon DCP-1もほぼ同じ出力速度であり、現在の機種と比較すると生産性の
低い印刷機であったことがわかります。

当時からデジタル印刷機は、オフセット印刷機と対比されて評価されることが
非常に多かったように思います。もちろん一番の違いは、無版であることから、
1枚ずつ異なる画像を出力できるという点ですが、これ以外にも品質(解像度な
ど)、生産性(出力速度)、コストなどで比較されてきました。

しかし、これら比較される項目の中で、これまで生産性だけはあまり明確に計
算されてこなかったように思います。これは、オフセット印刷機は大量印刷に、
デジタル印刷機は小ロットという意識が高かったこと、さらに冒頭でお話したよ
うに、33ppmという当初の機種の印刷速度は、オフセット印刷機とは比較になら
ないほど低速だったためでしょう。

例えば、最も利用されているオフセット印刷機の生産性を同じ尺度で見てみま
しょう。菊半裁(A4サイズ8ページ)機で毎時8,000回転で印刷を行うと、1時間当
たりの生産量は、8×8000=64,000ページになります。これを1分間に直してみる
と、64,000÷60=1,067となります。つまり1,077ppmですね。

電子写真方式では、65ppm、100ppmと年々その生産性を上げ、現在のハイエ
ンドモデルでは120ppmを超える機種も登場しています。広幅の機種などでは、
250ppmを超える機種もあり、実に7倍以上の生産性になっているほどです。
それでも、オフセット印刷機とはその生産性を比較できるほどではなく、その
部分で語られることはあまりないのが現状です。やはりオフセット印刷の生産性
は高いという認識が根付いているのでしょう。

一方、近年のインクジェット技術の進展は目覚しく、ラインヘッドを利用した高速
のモデルが多数発表されています。主流は用紙幅20インチ前後の輪転タイプで
しょうか。用紙搬送速度は75mから始まり、最近ではフルカラーで200mという速
度で印刷可能な機種も登場しています。

もちろん品質や利用可能な用紙の種類などを加味すれば、オフセット印刷と直
接比較するものではありませんが、この20インチ、200mというモデルでの生産
性を、上記の計算と同様に算出してみましょう。

まず、20インチ幅ですからA4サイズが2ページ並びますね。送り方向はざっくり
ですが、3枚のA4シートで1mになるとしましょう。つまり20インチ×1mの用紙に
A4サイズが6ページ取れることになります。さあ、これを毎分200mで搬送すると、
1分間あたりの生産性は6×200=1,200となり、1,200ppmになります。

どうでしょうか。面白いことに、このくらいの仕様になると、インクジェット印刷機
の生産性は菊半裁のオフセット印刷機に匹敵するのです。もちろんデジタル印
刷機ですから、全く異なる画像やテキストを印刷することができるというのは言う
までもありません。

デジタル印刷機が生まれてから20年弱、オフセット印刷は高生産性、大量印刷
向け、デジタル印刷は小ロット向けという認識で捉えられてきたと思いますが、
印刷技術の上では(利用できるかどうかは別として)、デジタル印刷の生産性は
オフセット印刷に匹敵するものとなりつつあります。

すなわち、これまでオフセット印刷市場や商業印刷市場とデジタル印刷市場が
区別されてきたという歴史は、これから変わっていくかもしれません。前回の
メルマガで北米と日本でのデジタル印刷機の販売台数に大きな開きがあること
をお伝えしましたが、こうした現状を様々な視点で考えていく必要があるでしょう。

それではまた次号にて。

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【編集後記】
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第6号いかがでしたでしょうか。
デジタル印刷が市場投入された当初からこの業界にいる者としても、今まで
生産性について真剣に考えたことはありませんでした。デジタル印刷にはデジ
タル印刷の良さがあり、それを訴求していくことがビジネスに繋がると考えてき
たからです。つまり、比較すべきものではないと。

しかし、改めて算出してみると、生産性という指標でもデジタル印刷機が一定
のレベルに到達する可能性があることがわかります。これまでは比較すること
がデジタル印刷に不利に働く要素であったものでも、技術の進展によって、
同じ土俵で議論が可能なレベルになってきたものもあります。

改めてデジタル印刷の利用可能性を考えていく時期なのかもしれません。

それではまた次回お会いしましょう。

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